
暖冬と予想されていたこの冬は
思いの外、本格的な寒さを与えている
スキー場までの通勤路を気が向くと歩いてみる
途中、矢ケ崎公園の池がある
現在はそのバックに大賀ホールを背負っている
昔はここで毎日スケートをしていたのだ
耳がちぎられそうに痛く、足の指が爆発しそうに熱くかゆくなり
泣きそうに惨めな思いを抱えて1m近い厚みをもった氷の上を
スケートの刃をカチカチ言わせながらペンギンのようにおぼつかない足取りで
何周も何周も滑らされたものだ・・・
久しぶりに強烈な寒さだなあとは思うのだが
この池が凍らない
同じ池で、鴨たちがスイスイと列を成して行進している
昔はもっと寒かったのだ
一体どれほど寒かったのだろう
この寒さでも手一杯で、もう、思い出せない。
毎年冬になると、池が凍らなければいいのに、と切に願った
その願いが叶ってしまった。しかしもうスケートの授業はない!
でも、あの時のような辛い経験を越せたのは
今にして思えば、力になっているのかもしれない。
そう思って、昔の思いにケリをつけるとしよう
