
いつだったか、
夏のうちに ゴンチチ のコンサートが大賀ホールであった。
お揃いの水玉のネクタイを締めて
舞台の袖からいささか高揚した風に見せながらかしこまって登場。
その作りこまれた演出に笑いが起きる
その登場だけで二人に引き込まれ、ホールの空気が一気に変わる
こんなにふざけたおじさんたちなのに
二人の12本の弦から奏でられる音は、なんてやさしいんだろう。
弾く弦に対してもやさしい
だから音もそおっと鳴る
だから聴衆も息を呑んでそおっと聴く。
みなさん、音が小さくて聴こえないでしょ?それが、いいんです。
おじさん、平気で自分のペース。
「人生も慣れてくると、こんなに楽しめるのかぁ」
貫禄に満ちた二人の呼吸に
人生の先輩としての風格が光る。

ビールコップ Tin(ティン) 角居 康宏
¥13,650 高さ115mm、口径70mm、底径50mm
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tinというのは錫という意味ですが、(錫の器の場合、素材名はピューターといいます)
カクテルをつくる時のステンレスの大きなコップを“ティン”というのです。
もちろん元は錫で出来ていたのでしょう。
そのシルエットに似せてあるのでティンと名付けました。
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お客様から
「ビールを呑む錫の器」
のご注文をいただきまして、
さっそく作家さんに相談させていただいたところ
上のようにお返事がありました。
なんでも
錫の器にビールを注ぐと、ものすごくクリーミーな、
楊枝を刺せばそのまま立っているくらいの
きめの細かい美味しい泡を作り出すそうです。
え~!? そうなんだ! 試したいぃっ♪♪♪
身もだえするくらいにそうは思うものの
なかなか まだまだ その身分に到達いたしません・・・
しかし
待っていれば到達するというものではありません。
ここはひとつ、
清水の舞台から飛び降りるか!?
乞うご期待。

終わりを告げる淋しさのせいか、旧軽井沢の夏祭りはとてもノスタルジックだ。
会場の神社へと続くいつもの狭く暗い道に、ぽつりぽつりと、屋台が置かれだす。
その道を、人とぶつかりそうになりながら歩いていく。
お祭りと、境内の広さと、屋台の規模は
年々小さく感じるけれど、懐かしさが色濃く残っていて
そこが、気に入っている。
久しぶりに腰を据えて、花火鑑賞。
最近は大きく盛大な花火大会が主流の中、
こちらの規模は、昔と全く変らない。
仕掛け花火の「車」は、人力で動かす。いい。
仕掛けと打ち上げの間は
もう、終わっちゃったのかな?
と、思うくらい長い。
それもよし。

今朝、店内にヂヂヂヂヂと羽音を響かせる珍客が。
とんぼだった。
鼓動が彼女のリズムに勝手に引っ張られる。
オペラ を一度は聴いてみたいな。と思っていたところ
近くの美術館で中丸三千繪さんのコンサートがあった。
本当に軽井沢には驚かされる。
世界を魅了した歌声が、こんなに気軽に聴けるのだ。
なんて恵まれた地なんだろう。