森の中のちいさなお店 すてきな”ギフト”みつかります


by lavvoronte

カテゴリ:ぶつぶつ・・・( 93 )

樹木希林の遺したもの

人は生まれたら死ぬ。

全生命に平等に与えられた運命。

人の生き方は「どのように死を迎えるか」に向かっていると思う。


彼女の死は多くの日本人に多くの事を考える時間を生み出した。

9月30日、

記録的な暴風をもたらす恐れのある台風24号の足音を聞く中行われた

樹木希林さんの葬儀で娘の内田也哉子さんの挨拶。

也哉子さんの用いる言葉の的確さ。

内田裕也さんの抱えた「自分自身の矛盾に大きくぶつかる」と吐露した

最も人間らしい生々しい葛藤。自分とは何だろう。。。

これを覚えておきたいと思いブログに上げた。


本日は足元の悪い中、大変お忙しい中、母・内田啓子の本葬儀にご参列いただきまして、誠にありがとうございます。

 私にとって母を語るのに、父・内田裕也をなくして語れません。本来なら、このような場で語ることではないのかもしれないですが、思えば、内田家は数少ない互いへのメッセージ発信をいつも大勢の方々の承認のもとに行っていた“奇妙な家族”でした。 また生前母は、恥ずかしいことこそ、人前でさらけ出すというやっかいな性分だったので、皆様が困らない程度に少しお話させてください。

 私が結婚するまでの19年間、うちは母と私の2人きりの家庭でした。そこにまるで、象徴としてのみ君臨する父でしたが、何をするにも私達にとって大きな存在だったことは確かです。

 幼かった私は不在の父の重すぎる存在に、押しつぶされそうになることもありました。ところが困った私が、なぜこのような関係を続けるのかと母を問い詰めると、平然と、だってお父さんにはひとかけら、純なものがあるからと私を黙らせるのです。自分の親とはいえ、人それぞれの選択があると、頭ではわかりつつも、やはり私の中では、永遠にわかりようもないミステリーでした。

 ほんの数日前、母の書庫で探しものをしていると、小さなアルバムを見つけました。母の友人や、私が子供の頃に外国から送った手紙が丁寧にはられたページをめくると、ロンドンのホテルの色あせた便せんに目が止まりました。それは母がまだ悠木千帆と名乗っていた頃に、父から届いたエアメールです。


 『今度は千帆と一緒に来たいです。結婚1周年は帰ってから二人きりで。蔵王とロサンゼルスというのも、世界中にあまりない記念日です。この1年、いろいろ迷惑をかけて反省しています。

 裕也に経済力があれば、もっとトラブルも少なくなるでしょう。

 俺の夢とギャンブルで高価な代償を払わせていることはよく自覚しています。突き詰めて考えると、自分自身の矛盾に大きくぶつかるのです。

 ロックをビジネスとして考えなければならないときが来たのでしょうか。最近、ことわざが自分に当てはまるような気がしてならないのです。早くジレンマの回答が得られるように祈ってください。落ち着きと、ずるさの共存にならないようにも。

 メシ、この野郎、てめぇ、でも、本当に心から愛しています。

 1974年10月19日 ロンドンにて 裕也』


 今まで想像すらしなかった、勝手だけれど、父から母への感謝と親密な思いが詰まった手紙に、私はしばし絶句してしまいました。普段は手に負えない父の、混沌と、苦悩と、純粋さが妙に腑に落ち、母が誰にも見せることなく、大切に自分の本棚にしまってあったことに納得してしまいました。そして、長年、心の何処かで許しがたかった父と母のあり方へのわだかまりがすーっと溶けていくのを感じたのです。こんな単純なことで、長年かけて形成されたわだかまりが溶け出すはずがないと自分に呆れつつも、母が時折、自虐的に笑って言いました。

 私が他所から内田家に嫁いで、本木さんにも内田家をついでもらって、みんなで一生懸命家を支えているけど、肝心の内田さんがいないのよねと。

 でも、私が唯一親孝行できたとすれば、本木さんと結婚したことかもしれません。時には本気で母の悪いところをダメ出しし、意を決して、暴れる父をなぐってくれ、そして、私以上に両親を面白がり、大切にしてくれました。何でもあけすけな母とは対照的に、少し体裁のすぎる夫、家長不在だった内田家に、静かにずしりと存在してくれる光景は未だにシュール過ぎて、少し感動的ですらあります。

 けれども、絶妙なバランスが欠けてしまった今、新たな内田家の均衡を模索するときが来てしまいました。怖気づいている私はいつか言われた母の言葉を必死で記憶から手繰り寄せます。

 『おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればいい』

 まだたくさんすべきことがありますが、ひとまず焦らず家族それぞれの日々を大切に歩めたらと願っております。

 生前母は、密葬でお願いと、私に言っておりましたが、結果的に光林寺でこのように親しかった皆さんとお別れができたこと、またそれに際し、たくさんの方々のご協力をいただく中で、皆さまと母との唯一無二が交流が垣間見えたことは残されたものとして、大きな心の支えになります。

 皆さま、お一人お一人からの生前の厚情に深く感謝しつつ、どうぞ、故人同様、お付き合いいただき、ご指導いただけますことをお願い申し上げます。

 本日は誠にありがとうございました。


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by lavvoronte | 2018-10-01 16:23 | ぶつぶつ・・・

與謝野晶子氏、曰く

私の感情は日々コロコロ転換する
お客様がたくさんお見え下さると
「ああお店をやっていてよかったな」と思い
一人のお客さまもお見えにならないと
「働き盛りがこんな仕事をしていて良いものだろうか」
とうなだれる

或るときこんな言葉にぶつかった

「私達の学校教育目的は、画一的に他から強要されること無しに、個人々々の創造能力を、本人の長所と希望に従って、個別的に、自ら自由に発揮せしめる所にあります。即ち、貨幣や職業の奴隷とならずに、自己が自己の主人となり、自己に適した活動に由って、少しでも新しい文化生活を人類の間に創造し寄与することの忍苦と享楽とに生きる人間を創りたいと思います。
 言い換えれば、完全な個人を作ることが唯一の目的です。『完全な個人』とは平均した人間という意味でもなければ万能に秀でたと云う伝説的な天才の意味でもありません。人間は何事にせよ、自己に適した一能一芸に深く達してさえ居れば宜しい。それで充分に意義のある人間の生活を建てることができます。また、一能一芸以上に適した素質の人が多方面に創造能力を示すことも勿論結構ですが、両者の間に人格者として優劣の差別があると思うのは俗解であって、各々その可能を尽くした以上、彼も此れも『完全な個人』として互に自ら安住することができるようで無ければならないと思います。」

上記は、かつてお茶の水にあった「文化学院」の学校案内に、創設から自身の死までの間、女学部の学監としてその教育に深くかかわった與謝野晶子氏が1921年に寄せた文章です。そこから約百年。今の日本の教育はどんな人間を創ろうとしているのだろう。
それはさておき。


「ああお店をやっていてよかったな」と一喜し
「働き盛りがこんな仕事をしていて良いものだろうか」と一憂する、これは
與謝野先生のおっしゃる
人類の間に創造し寄与することの忍苦と享楽とに生きる人間
といえるのではないか?

大いに慰められたのであった












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by lavvoronte | 2018-09-16 15:21 | ぶつぶつ・・・

ふたたび、バルトへ

5月29日~6月7日
私を魅了して止まないあのバルトへ、
私にとどまらず周りをも巻き込んで
また行ってきます。

したがって上記期間休業とさせていただきます。
ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解くださいませ。



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by lavvoronte | 2017-05-26 16:05 | ぶつぶつ・・・

抜歯

無事、親不知を抜いてまいりまして
「腫れます」と注意を受けていたので
ふぐのように丸くなるのか、丸顔だから変化ないかもな、
と思っていました。朝、鏡を見るとそれは「瘤取り爺さん」でした。
瘤取り爺さんって、どんな話だっけなとその顔を見る度におもいました。
学校から帰ってきた甥に
「瘤取り爺さんになっちゃったよ」
といったら「そうだね!鬼の前で踊れば取れるよ。」
といってくれました。
そうか、鬼の前で踊るやつだったか。

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by lavvoronte | 2017-05-12 16:31 | ぶつぶつ・・・
壊れて点かないはずの
ガス口が鍋のお湯をぼこぼこと沸かせている
祖父が日課の卵茹でをしていた

猫は二十歳を過ぎると尻尾が三又に分かれて化け猫になると
むかしむかし聞いたことがある

卒寿を卒業して白寿を迎えようとしている祖父
点かないはずのガス口を
一人操っていた

祖父もそろそろ魔法が使えるお年頃にさしかかっているのかもしれない
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by lavvoronte | 2015-10-05 12:46 | ぶつぶつ・・・
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たとえば空気には見えない粒子が浮遊していて
夏はそれが膨らんで、体積が「89」だとすると
それは冬へ向けて「1」へと収縮していくとする

だから、夏は外へ出ると押しつけられるように暑く
ちょっと肌寒いくらいの爽やかな秋の朝は
スカスカしてスースーして身体が軽くなったような気すらする

そして真冬は吸われるように冷気に纏わりつかれ
貼り付いた冷気は暖かい部屋へはいっても
なかなか落ちない

「おおぉぉ、来たかぁぁ」
朝、洗濯を干そう外へ出て
シワシワ~っと沁みこんできた冷気を
あぁ、これだこれだ懐かしい
と思いながら、ただの”肌寒い”ではない感覚の
その理由を探ってみた
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by lavvoronte | 2015-09-20 12:31 | ぶつぶつ・・・

きせきの食事

先日、恒例の食品衛生講習会へ出席してきた

そこでは、昨年までの食中毒発生状況やその原因と対策などを教えて頂く
毎年知らなかった情報があり、これまでよく食中毒にならなかったなと
その事が奇跡に思えるほど菌と食品は密接している事を学習して帰ってくる

例えば、氷にもカビが生えるとか、市販の漂白剤には界面活性剤や蛍光漂白剤が
含まれているので食品には使えない、という事は食品に使えるものもあるのだ、
ということだとか。

今年、一番印象に残っているのは、豚肉の生肉での提供の禁止に伴う情報で
豚にいる寄生虫は食すと人の筋肉の中を動き回るものがあり
それはそれは死ぬほど痛くて、治療は外科的な方法しかない、というもの。
翌日、テレビのニュースでこの話題を取り上げていたので尚印象的だ。

動き回る寄生虫をどうやって探し出し、取り出すのだろう。
私もゴマ油の香ばしい香りと適度な塩味で頂くレバ刺しが好きだから
食せなくなるのはさみしいが痛いのはごめんだ

それから鮮度のいいものでもその菌の鮮度もいいから食中毒を起こすことがあるらしい。
新鮮だから安全、とはいかないのだ。生色にはご注意を。

今日のお昼は昨日の残りのカレーだった
ここにも危険が潜んでいる
カレーにはウエルシュ菌が多く発生します。
ウエルシュ菌。ウエルシュコーギー、と覚えた。
温め直しが冷めていくちょうどいいぬるさになった時に
活発に増殖していくそうです。そんな事も今まで知らなかった。
知らずに適当に温めて、それで大丈夫だったのだが、時は梅雨。
今日は念には念を入れて火を通した。
今日も美味しく頂けました。奇跡をごちそうさま。
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梅雨時です。
皆さまも、十分にお気を付け下さい。
(ノロウイルスは冬だけのものでもないようです。ノロウイルスは塩素しか効きません。吐しゃ物は半径2mは飛び散ります。健康者が保菌している事も多くあるそうです)
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by lavvoronte | 2015-06-13 16:26 | ぶつぶつ・・・

愛着

17年愛用している椅子があります。
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昔働いていた事務所で、その昔デザインした椅子です。

当初、座面と足の間にちょうど首に当たるような部分がありましたが安定が悪いということで切断され、座面の革も張り替えられ、私のところに渡ってからは甥っ子の落書きにも耐え、毎日四つの足で踏ん張っています。今日、ふと思い立って座面を磨いてあげました。手をかけてあげると愛情が湧いてくるのですね。ブログにまで登場するほどに格上げです。磨きあげられさっぱりと誇らしげな顔に見えます。 これからもよろしくね。
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by lavvoronte | 2012-08-07 12:35 | ぶつぶつ・・・

男の子と女の子

ドラッグストアに「リリアン」のセットが200円で売っていて
懐かしいし、安いし、甥っ子たちも面白がるかと思って買ってみた。

早速、実演。
案の定食いついてきた。
しかしほんの一目も編めずに
「ムリ!」
と、そっぽを向かれてしまった。

やっぱりリリアンって女の子の遊びなんですね。
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by lavvoronte | 2012-08-02 17:27 | ぶつぶつ・・・

夕方の空

昼間と夜のグラデーション
低い位置が昼間時間
高くなる程夜の時間
錆びた鉄粉が静かに沈殿していくように
お日様のオレンジが下に濃く溜っていく

ちょうど夜になったばっかり位の位置に
キラーッと星がひとつ
あんなダイヤのアクセサリーが欲しいな
と思いました。

抱えきれなくなった肩こりを治療してもらおうと
鍼の先生のところまでの間のことでした。
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by lavvoronte | 2011-10-27 15:15 | ぶつぶつ・・・