ラ・ボロンテ
2022-09-17T12:56:40+09:00
lavvoronte
森の中のちいさなお店 すてきな”ギフト”みつかります
Excite Blog
森さんの黒土五寸鉢
http://lavvronte.exblog.jp/32290903/
2022-09-17T12:29:00+09:00
2022-09-17T12:56:40+09:00
2022-09-17T12:56:40+09:00
lavvoronte
陶器もの
森さんの黒土の五寸鉢てらてら過ぎて嫌いだとご本人は仰るのですが、連れて帰って来てもやっぱりそれはそれで素敵。胡麻豆腐に山葵添えたり、ビールの横に枝豆添えたり、キムチ盛ったり、梨を盛ったり、そこにちょっとお花なんか添えちゃったり、想像が無限に広がる。本人が魅力と思えない事もとても素敵だったりする事は多々あります。直径15cmくらい高さ4cmくらい3,300円
#森章子#黒土五寸鉢.#ラボロンテ #lavolonte #ギフト#アート #クラフト #アートクラフトショップ#軽井沢 #軽井沢雑貨屋
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さい。出来る限りではございますがお応えしたいと思っております。
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内側
http://lavvronte.exblog.jp/30093531/
2020-06-08T16:49:00+09:00
2020-06-08T16:49:59+09:00
2020-06-08T16:49:59+09:00
lavvoronte
ぶつぶつ・・・
こんなに「内側」に集中させられるのって、もしかして人生初???
持て余している時間、体力、気力、それを何に使えるのか、使えばいいのか、使おうか内を振り返っている暇があったら、くらいの発想だったのに気がつかない強迫観念や焦りのようなものや制限が消滅してしまって、それはまるで足元の地面が無くなったかのように不安さえ覚えるこんなことでいいのか?と。
それほど今までは外側ばかりを見ていたということか。
せっかく自分として生まれてきたんだからしっかりと自分と向き合ってあげなくてはね。
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SUPPER 2019 冬 ~dinner~
http://lavvronte.exblog.jp/29783796/
2019-11-24T15:34:00+09:00
2019-11-24T15:38:30+09:00
2019-11-24T15:34:15+09:00
lavvoronte
お店のようす
夏至を境に夜の進出が出番を早め、この時期ともなれば追い立てられるように陽はその座を譲ってしまいます
幸いして寒いとは言いながらも例年に比べれば暖かい夜となったこの11月12日が冬サパナイトとなりました。夏のサパの置き忘れの傘と共に今晩のメニューをご案内いたします。
*
【一皿目】長谷川さんの根菜のピクルスと鯖のマリネ
【二皿目】牡蠣のフリット
【魚】松川鰈、エビのムース包み
【肉】牛肉のポワレ
【デザート】シャインマスカットのアレンジ
数メートルおきに青白く光る街灯の他その気配を闇に潜める静かな別荘地の中穏やかに足元のみが照らされた小道を落ち葉を踏みしめながら暖かい灯りの灯る玄関へと吸い込まれるように歩いていきます
玄関のドアを開けると、ハウスオブ軽井沢のもったりした落ち着いた暖かさとじゅんさんお手製のウェルカムドリンクでまだ日中の興奮冷めやらぬ所からリラックスした時間へと
皆さまのお出迎えを致します。
ご用意したお席にお客様が集まり出しお話に花が咲き始めたのを合図にサパのディナーが始まります。
まず一皿目に乗るのは、自然に逆らわず手をかけて育てた長谷川さんの根菜を形を整え素材の持ち味を主役にしたやさしいピクルスと
鯖のマリネです。
ランチにも登場した届き立ての鯖をディナーではマリネに仕立てました。紫色のピューレは紫人参です
10年経っても私の感覚では学園祭のような乗りですがシェフの積んできたプロの技と阿吽の呼吸のじゅんさんの確実なフォローそしてシェフが選んでくれる旬の食材そんな諸々のお陰でここまでお客様について来て頂けました。
この夜テンションが上がった旬の食材は、牡蠣です。
見事な大きさです。
それは桜色の蕪のピューレの上にフリットに仕立てて仕上げました。
この美しいテクスチャーこれは松川鰈とエビのムースに由るものです
切って焼いてソースをかけて出来上がり。
お肉は
間違いない調理法のポワレです。
ダボス牧場の希少な牛のお肉です。
ダボス牧場は、長野県上田市菅平の空に近い山の上にあります。
「本来草食である牛ですが、成長を早くさせるためにとうもろこし等の飼料を与えています。
しかしながら、栄養を急速に摂らされた牛は人と同じ様に成人病に罹るため飼料には薬が混ぜられています。
それに懸念を感じていた日本は牛肉の輸入をすんなりとは受け入れないでいたのですが、いまや日本で育てる牛もこのようにして育っています。こんな事をしないで育てるには趣味でいるしかありません。そんな育て方をしているのがこのダボス牧場なのです。」
一年前に見学に行ったダボス牧場の代表の方はこのように牧場の特徴を説明してくれました。
僅かな頭数しか育てられない牧場育ちの牛さんのお肉
心して頂きます。牧草を食べて育った肉はほのかに草の風味がするそうです。
そんなお肉に合わせるソースを考えた時、牧草つながりでチーズを用いる事を思いついたそうです。
【デザート】
は、シャインマスカットを使ったデザートです。
ランチの後片付けが終わった後に計量機をおもむろに持ち出し作り始めたビスキュイ
シャインマスカットのジェリー
シャインマスカット
自家製のアイスクリーム
などをカクテルグラスに重ね
今夜はちょっとクラシカルに演出してお出ししました。
※今回もデザートの写真は撮り忘れです
このお食事会は、年に4回開催しております。
皆勤のお客様には心ばかりのプレゼントをご用意します。
今回は記念すべき10周年なので
プレゼントもいつもより豪華にしてみました。
じゅんさんよりおしゃれな美味しいマスタードそれに合わせて軽井沢腸詰屋のソーセージシェフお手製のピクルスと紅玉のジャムでした。
1986年創業のハウスオブ軽井沢この夏私はこちらでディナーの様子を垣間見ました小諸へ行ったり、北軽井沢へ行ったり、一日中そのイベントに熱中し陽に晒され疲れ切って帰ってくるお客様ひと風呂浴び、汗を流しリラックスして食卓に着かれます。その時に出される丁寧に心をこめて用意されたフレンチのコースもうあとはお部屋に帰って寝るだけです。この贅沢をあのリーズナブルな価格で利用できるなんて。こちら↓↓↓のブログにダボス牧場のことがとても丁寧に記述されています。
http://green-megane.noor.jp/?p=197
ご興味のある方は覗いてみてください。
会の最後に主催者である三人からご挨拶をさせて頂きました。
一回目は常連のお客様から「続けなさい」と励まされ、
その次は、10年を目指して頑張ろう、と
その10年目には
「まだ我々も体力がありますのでもうしばらくお付き合いください」
気がついたらこんな言葉を口にしていました。
こんな自由なイベントを開催できるのも
軽井沢の楽しいこと好きの温かい皆様の懐のお陰です。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
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SUPPER 2019 冬 ~lunch~
http://lavvronte.exblog.jp/29783537/
2019-11-24T11:32:00+09:00
2019-11-24T15:39:06+09:00
2019-11-24T11:32:54+09:00
lavvoronte
お店のようす
その朝は、気持ちよく晴れ渡った透き通った空に
初冠雪を迎えた浅間山がくっきりと浮き彫りにされていました
今年も冬のサパはシェフのホームである
ハウス オブ 軽井沢
において開催です
まだ穏やかな初冬の空気を楽しみながら
玄関まで乾いた葉のつぶれる音を足の下に聴いて歩くと
石畳は色づいた葉で飾られています
本日のメニューです
*
ジャガイモのポタージュ
望月の長谷川さんのサラダ
鶏もも肉とポルチーニ茸ムースのガランティーヌ、きのこのソース
か、
鯖のポワレの赤ワインソース
絶品プリン
本日もじゅんさんが丁寧に仕込んでくれたウェルカムドリンク
アルコール入りとノンアルコール
温かくも冷たくもアレンジできます。
仕込み中の自家製パン
昨夜の強風に
最後の秋が庭いっぱいに敷き詰められ
こうして空が冬になっていきます
ゆらゆらと熱気を煙突に昇らせながら
パチパチと心地良い音をはじかせた暖かい室内に
シェフの料理を楽しみにして下さっているお客様が
集まり出し
10年続いたサパのランチが静かに始まります
スタートは、
絹のようななめらかな舌触りのポタージュ
冷えたお腹を温めます。
クルトン、イタリアンパセリとオイル、そこに
アクセントで加えられているのは、
グレープフルーツ!
私はこれを夏の始まりに夏蜜柑バージョンで頂きました。
定番のお料理で季節感を演出
ただ舌を悦ばせるだけではありません。
望月で野菜を栽培している長谷川さんは無農薬栽培という手のかかる業に向き合っています私達は大抵の野菜を一年中時期を気にせず買っていますが長谷川さんの畑では葉野菜は冬にしか育てませんなぜなら、暖かいと虫がみんな葉を食べてしまうからなのです
空気が冷え、虫の活動がおさまったそんな季節を告げてくれる長谷川さんの葉野菜
このストーリーを聞いたらばサラダは「美味しい」だけではいられない
手間暇かけた長谷川さんの汗と愛情の結晶に格上げです
特製のドレッシングを纏い
リンゴのコンフィチュールを抱き込んだフォアグラを添えました
フォアグラさえも脇役で納得な力強い葉っぱでした
ハウス オブ 軽井沢は
軽井沢の中でも品位高い南原に位置します。
その中でもハウスオブ軽井沢は軽井沢のらしさの保存を
大切に大事にしています。
最近仲間入りした古い調度品たちも安住の地を得て居心地よさそうに
誇らしげにらしさの保存を手伝っています。
上品なポタージュ大地を感じる力強いサラダの後はメインです。
鶏のガランティーヌはサパでも何度も登場しているシェフのお得意料理の一つです。なのに今日も選びたくなってしまうのは季節のポルチーニのムースを包んだというからです。晩秋の宝ポルチーニを食べずにおけるのか、
きのこのソースを気持ちよさそうに浴びています
しかし、その選択を悩ませたのはこの鯖です。何といっても、さっき届いたばかりだと聞いたからです。この山の中で足の速い魚を頂けるというのです
しかも、新鮮な脂の香ばしいポワレで相性ピッタリの赤ワインのソースで平素、押寿司や味噌煮や塩焼きと
和風に食べる事の多い鯖ですが、
赤ワインソースとの相性が絶妙なんだとか、
そうと聞いたら試してみたくなるものです。
究極の選択を乗り越えて
ご来客の皆様は同じ線路に戻ります
ほっぺたが落ちるとは本当の事だと思います。
美味しさに目じりが下がり口が横へ一の字に引き伸ばされ
心なしか顎は天井へと向けられる
自ずと頬は垂れさがる。
次は夜の準備にかかります。
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事実の手掛かり
http://lavvronte.exblog.jp/29678862/
2019-10-10T16:04:00+09:00
2019-10-11T14:45:55+09:00
2019-10-10T16:04:41+09:00
lavvoronte
ぶつぶつ・・・
3階建ての建物も軽く呑みこむ背の高い木々に囲まれたここは
鬱蒼とした静かな比較的歴史の浅い別荘地
最近
近所の大型宿泊施設に
通学路の料亭
ほぼ40年近く、何の手も付かず
朽ちるままに朽ちていた建物に
手が入り始めた
人間の記憶は頼りなく
手掛かりとなっていた象徴が消滅すれば
その記憶も薄れ逝く
事実は遠く存在を消していく
ばっさばっさ、樹は切り倒され
陽が当たり風通しが良くなり空気が乾いていく
何もかもがあからさまに晒されていくようだ
明治から昭和にかけて確かにあったあの文学的なロマンチックな湿った空気感
古い別荘地の面影にはいつも峠から立ち上る霧がつきものだった
黴の臭いを纏う古くなった事実、それを証明し象徴となっていた古い建物
この消失が
それらをおとぎの世へと追いやり記憶の片隅にも留めない
世の中は常に流動している
留められるものは何もない
それは悪くないのかもわからない
ただ、確かなことは
デジタル化した社会では産みだせない豊かな感性
これもおとぎの世のものとなる
という事実
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あっぱれ
http://lavvronte.exblog.jp/29669852/
2019-10-04T13:23:00+09:00
2019-11-16T16:09:09+09:00
2019-10-04T13:23:37+09:00
lavvoronte
ぶつぶつ・・・
まだまだ筋肉もしっかりしていて食欲もあり
自分で歩く事もでき、あと5,6年は生きるだろう
と思っていたのに、ぽっくり死んでしまった。
肺炎だった。
最愛の祖母を亡くし30余年、「早く呼んでくれ」といってめそめそしつつ
バリバリとこなした毎朝晩の犬の散歩、のついでのゴミ拾い、
畑仕事、ハワイでの越冬、友達づきあいに、
念願のひ孫との自転車に乗っての追いかけっこ、
など実に朗らかに満喫していた
思うより動く方が先で
頼むと「ほいきた!」といってすぐに動いてくれた
小学生の頃、学校の飼育小屋の仔ウサギがどうしても飼いたくて
お願いしたら、すぐに近所の百貨店へ行って金網を買ってウサギ小屋を作ってくれた
トンボを取りたいといえばすぐに百貨店で虫取り網と籠を買ってきてくれて
早速庭で一緒に捕まえてくれた
毎年夏には長野へ行って親戚の果樹園でいろんな果物を採る体験をさせてくれ
臭い豚小屋へも連れて行かれた
体育で使うスピードスケートの刃は毎晩のように面倒くさがらず
上手になれよって丁寧に研いでくれた
自転車で通っていた中学校へ寝坊すると母の目を盗んで車でしゃっと送ってくれた
昭和23年に県から軽井沢出張所に派遣され以来軽井沢に住むことになる
当時は進駐軍が接収する別荘の案内役をさせられていたという
お酒にはからっきし弱く、そんな下戸の祖父を米兵たちはからかって
コーラだと騙され飲んだものがお酒だったんだ、くるくる回って大変だったんだ、とか
身長160cmに満たない祖父から見たら米兵は鬼のようにでかかったんだろうな
住まいを囲む浅間石の立派な石垣は
朝薄暗いうちから夜暗くて見えなくなるまでコツコツと
自力で積み上げ作り上げてしまった。
庭にあった四坪程の池も自分で掘った。
なんでもかんでも自分でさくさく作ってしまった
祖母に毎日「いい加減に引き上げなさい」
と叱られたと聞かされたことは耳に沁みついている
「俺が16の頃にはなぁ、東京の青山で奉公していたんだぞ」
高校の頃に甘ったれていた兄と私は何度この話を聞かされたことか
兄二人、妹四人、弟一人の八人兄弟の三番目
出生届に「武幸」と書く所を父親が間違えて「茂幸」としていたことを
学校へ上がる際の申請の時まで家人全員誰も知らなかった。ウケる。
しばらくぶりに葬儀で会った祖父の長兄のご長男が
「叔父さんはこっちでは武おじさんってよばれてたんだよ」と
ずーっと静かに微笑んで話してくれた叔父さんに話好きな祖父の面影があった
祖父には顔と身体に少しの赤いあざがあった
「お腹の中にいる時にお母さんがびっくりしたことがあると赤ちゃんにあざが出来るんだってさ」
全然気にも留めていない風だった
祖父がまだ60代の頃
「ひ孫が生まれるまで長生きしたいなあ」
「年を取って目が見えなくなって「誰だやア?」なんてボケて嫌がられるんかなあ」
どっちだよ??
て思うことをいつも言っていて嫌がられる以外はその通りになった
戦争には三度出兵したらしい
私が覚えているのは、満州とトラック島の話
「トラック島のバナナは木で熟すから皮が紙のように薄くてうんまかったんだ」
「満州は凍て付く寒さで、夜宿舎の外でおしっこをするとそのまま棒のように凍るんだ」
ホントかよ??
「戦友が真横で砲撃を受けて死んでしまってから、こんちくしょう!って玉が恐くなくなった」
「トラック島を脱出する際砲撃を受けて船が沈没して助けが来るまで三日三晩ずーっと海に浮いていたんだ」
終戦の年の12月、真冬に半袖半ズボンでトラック島から引き上げ
やっと自宅へ辿り着くと「こんばんは。」声色を変えて声をかけた
奥から、どなたさんですい?と言って顔を出した両親に
「武か!! お前足あるか!?」
といって迎えられたらしい。
すぐ上のお兄さんはロシアの捕虜にされ祖父より帰国が遅かった
抑留中、強度に共産党に洗脳され頭がおかしくなってしまって
夜中に大声で共産党の唄をうたって外を歩き回るから
軽井沢に引き取って祖父がその面倒をみた
戻るまでしばらく大変だったと聞いた
二人とも20代を戦争に侵された。
そんな祖父はめそめそしたところはあるがくよくよしないタイプで
戦後、軽井沢での活躍は目覚ましい
なんでも臆せず行動する
県の仕事で全県中回って各地の特産等を知りつくしていたお陰で
軽井沢に物産館という土産屋を建てた
一方、一年の半分が冬だった軽井沢で石炭屋を起こす
橇を引いて配達をし、帰りはその橇に乗って帰って来た
石炭屋はガス屋になり現在も続いている
軽井沢にスキー場の無かった時代は旧ゴルフ横の坂道を竹スキーで滑って遊んだとか
そうは見えないのだがお金儲けが上手で
山から小さいもみの木を切り出して
クリスマスツリーとしてトラックに積んで東京の米兵の所に売りに行くと
すんごく儲かったんだ
だそうだ。
杏の種をみて「これ何かにならないかなあ」と穴を開け
ひもを通しお人形に見立てたキーホルダー
これが飛ぶように売れたんだ
アイディアをすぐ形にする人だった
裏の土地にいよいよ別荘が建つと聞いた時
お金があったらあの土地も買いたかったんだ
そして真ん中に大きな池を作ってその周りにコテージを何棟も作って
たくさんお客さんを呼びたかったんだ
構想が豊かな人だった
晩年、
朝お店に出てみると店横の芝生に大きな蔓の巨大なモニュメントが現れていた
この太い蔓、一体どこから収集してくるのか
店の雰囲気に合わない!と毎朝巨大モニュメントと格闘し片してしまう私
せっせと収集してきてしゃしゃしゃと早朝に巨大モニュメントを作る祖父
祖父と私の他愛のない攻防戦
「せっかく作ったのに」といって憤慨していたっけ
長野時代からの親友と祖母と祖父とはよく旅行へ行っていた
旅館に着いた時、親友の方は足が悪いので祖母と先に車を降り
祖父は車を停め荷物を持って後を追うと旅館の方に
「運転手さんのお部屋はこちらです」
と呼びとめられた、と大笑いした話がお土産だった
ハワイに行き始めた頃お土産に買ってきてくれた鉛筆が
MADE IN JAPANだったので大笑いしたのも思い出した
長いお付き合いを下さった方は祖父といえば「ブルーベリー」
40年近く前から何十本も育て、時期には毎日何十kgも収穫し
夜な夜なジャムにして瓶に詰めお手製のラベルを張り
皆に配っていた。
人助けが性分のようで、本当に沢山の人の面倒を見た
皆に「じじ」「じじ」と慕われていた
ああいう大胆さが私にも欲しい所だ
爪の垢を頂いておくんだった。
前夜式の葬祭場にもう一件の葬儀があった
なんと、長野時代からの古いお付き合いの親友の奥様のものだった
家族ぐるみの付き合いで私も親戚の様に思っていたのだが
ここ数年様子が伺えないな、と心配していたのだが
一体どこまで仲よしなんだ
共通の知り合いの想いも皆共通だった
長く離れて暮らしていた一人息子さんは
「一緒に連れて行ってくれてありがとうございました」
とおっしゃっていた
本当に。仲良くお手手つないでそれぞれの最愛のツレアイの待つ天へと旅立った
あっぱれな101年の人生となった
やっと呼んでもらえたね
おつかれさまでした。
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ピアソラとユニオンチャーチ
http://lavvronte.exblog.jp/29611719/
2019-08-28T12:43:00+09:00
2019-08-28T12:43:38+09:00
2019-08-28T12:43:38+09:00
lavvoronte
軽井沢のようす
夏の終わり。もうほぼ初秋。
やっと忙しい感じが落ち着きだすといろんなコンサートなどに気が惹かれ出す。
先日は知り合いが企画したピアソラのコンサートに出かけた。
場所は
明治30年に設立されたユニオンチャーチ建立100周年は去年だった。
大空間を支えるトラス構造は
アメリカ人のウィリアム・メリル・ヴォーリズによる設計
日本人大工の小林さんがそれに応えた
ここでは叔父が挙式を挙げ、祖母の告別式をした。
暮れゆく室内に、市松柄に配置された窓が浮き彫りになる
聖書越しに望むステージ
歴史いっぱい、想い出一杯の場所で聞く
ノスタルジックなピアソラは情感が倍増された
*
バンドネオンとピアノの編成が基本のピアソラだが、
今回は
ピアノとヴァイオリンとチェロ、だった。
チェロのふくよかな音色、ヴァイオリンの奥行きある音色
二人をおおらかに受け入れる松村さんの人柄がにじむ美しいピアノ
聴き馴染んだピアソラがまた違って聴こえてきた
あっという間の二時間で、
アンコールを2曲も演奏して下さったのに
ずっと終わらないで欲しかった。
3人の意気がとても良かったのだ。
また聴きたい。
あんまり感激して帰りに小林酒店で買ったワインはいつもより奮発してしまった。
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コムスメノきがい
http://lavvronte.exblog.jp/29545974/
2019-07-30T13:17:00+09:00
2019-07-31T11:07:39+09:00
2019-07-30T13:17:28+09:00
lavvoronte
日本の美意識
取り行った。
*
事の始まりは、
宮崎駿監督のNHKの特集を見た事にさかのぼる三年前の晩秋のことだった
その一月前、久しぶりに俵氏のリサイタルが出身地足利で行われたその時舞われた「菊の露」。冷え込んだ秋の朝、庭の小菊に置かれた朝露をみて胸を震わせ涙するそんな繊細な日本人の情緒に、目が覚める思いがした。まだその余韻に浸っている最中宮崎監督の価値観をつぶさに観察して更に感受性を高めようと特集に神経を全解放して見入っていたと、そこで目にし、耳にした、現代日本人の姿短絡的でおぞましいと感じた若者の価値観、何故に私はこんなに気分を害されなければいけないのか悲しくもあり憤りもありそして危機感を覚えたあまりに日本人は心を失い過ぎている
繋げられる心が存在するうちに繋がなければ
そんな危機感はこむすめの身の程知らずな行動と相成った。
以下、その結末である。
* * * * *
【雪】
気配も吸い取る雪降る夜、かすかな物音に出家までしても忘れられない人を想う
*
白く塗られた肌に、口と目もとにさされた紅豊かな黒髪を結いあげ裾をたっぷりと引きずり転がす和傘に想いが乗る
滴るほどに盛り込まれた美しい日本この「雪」が観たい
*
心とはなにか、私は美意識もその一つだと考える。心とは「感じる」力、だと思うからだ。美しいと感じる力、きれいだと感嘆する力、儚いと愛おしむ力切ないと共感する力、足るを知って貪りを抑止する力無力さを改め敬意を払う力
*
今この地唄舞を観るということこれが、心をつくる。決まった動きなどで表すのではなく、その作品への舞手の想いが削ぎ落された動きの中に宿り百人が百様に解釈をする舞手と見者のキャッチボール
自ずが何を感じるのか。この問いをもって我の心に気づくそれが心をつくる
*
そこで大賀ホールで公演をしてもらえないかと俵氏に打ち明けた時まず「雪」を舞って欲しいとお願いした。
軽井沢大賀ホールはクラシック専用のホールでありその舞台は檜ではあるものの演奏者たちが革靴で闊歩するため表面のささくれと微粒子の埃は一番の懸念材料だった。何しろ「雪」は着物を引きずるのだ
それを解決するべく当日朝九時、骨の髄まで知り尽くした友人3人と俵氏側のスタッフ掃除機片手、雑巾一杯を手に鼻息も荒く大賀ホール裏口に勢ぞろい開門と同時に掃除に取り掛かる
皆の想いと働きのお陰で
舞台の拭き上げが終了した
そして、舞台稽古に入る
「聴かせる」ことのためのホール故見せるために沢山の工夫と苦労が施された銀箔の屏風があるだけでずいぶんと雰囲気が変わった舞台監修の写真家森田氏に指示を仰ぎ専用外のホールでどのように見せるのか最後の最後まで確認した
その間、私は楽屋にお邪魔していた楽屋では俵氏の装う小物の準備がされていた
まず、鬘(カツラ)舞によって鬘を変える
手前は艶ものの「雪」のもの
奥は、男舞の「八島」用
私は、前髪が少し乱れているように見える手前の鬘が
八島の踊りの激しさを現わしているのかと思ったが
床山さんに「地唄舞は乱れません」
と教えて頂いた。
簪(かんざし)などは現場に来て、着物等に合わせて付けるのだそうですこちらは関東用の鬘らしく、現代よりに少し明るめの毛色だそです関西用は真っ黒を用いるそうです
次は顔師さんのお仕事です
赤だけで何種類もありました本人に合わせて作るのだそうです
顔師さん、この一月前に退院されたばかりです。体調を押して、息子さんに付き添って頂きご協力くださいました。
傍で見る日本の技、かっこいいです。
お着物です。
俵氏が何度も京都まで足を運び衣裳さんと相談し決めていらっしゃいました。
二曲目の【八島】の着物の裾は手刺繍によるものです。「重たい着物なんですよ」といって触らせて下さった。片袖を持ち上げただけだったけれど、これを肩にかけたらずっしりとさぞ重いだろうそれで手を持ち上げたままの姿勢を続けたりするのだ。過酷だ
なんという風格か
波に千鳥
【八島】源平の古戦場、四国八島の浦が舞台です亡霊義経の語った、修羅道の凄まじい合戦の様子合戦中流してしまった弓を自分の名を汚さぬよう命を惜しまず敵の前に身をさらして取り戻したそんな様子を舞います。
* * * * *
全ての照明を消し、真っ暗な中衣擦れの音と気配だけが近づいてくる客席が水を打ったようにしんと静まり返るッカ―ーン拍子木の澄んだ高い音が響きほんのりと灯りが点き舞が始まる
気持ちの良い緊張感
はたして公演が終わりました。
ここへ来るまでいろいろありました俵氏本人の入院、先述の顔師さんの入院、地方(ぢかた)の先生は、膝を悪くされ、立ち座りに乱れが起こり見苦しいゆえ、俵氏にご迷惑をかけるからと、高いプロ意識から2度ものお断りをされました。それを大道具さんの工夫や俵氏の説得によって難を越えての実施でした。なににつけても奇跡の公演なのでした。
後日公演の録画がDVD化される予定です
お客様が暗い客席で描いてくださいました舞の感激冷めやらぬ様子で後日届けて下さいました
三年かけて俵氏とたった二人、小さな力でつなげて来た。とっても良い集大成と相成った。これが、もう立派な大人のこむすめの気概の成果でした。
地唄舞 jiutamai地唄「雪」俵菜緒解説 葛西聖司地唄「八島」俵菜緒唄・三絃 富田清邦/菊森美穂*大道具 山本大道具小道具・狂言方 松永和則衣裳 京都小林衣装着付け 奈良秀明床山 大澤金久顔師 新井清*写真 森田拾史郎
公演前に宣伝用にと製作して頂いた動画です。
日常を切り離す清潔感ある拍子木の音、俵氏の美しい指の動き、富田先生の唄い、日本の技、ほんの少しご覧頂く事が出来ます。心を生み出す日本の美ご覧下さい。
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異様な落葉
http://lavvronte.exblog.jp/29533554/
2019-07-22T14:03:00+09:00
2019-07-22T14:03:25+09:00
2019-07-22T14:03:25+09:00
lavvoronte
軽井沢のようす
今にも降り出しそうな曇り空が続いている軽くひと月は経つ
初めは野薔薇だったその次は道端を埋め尽くすようにコブシの葉が落ちていたそれをやっと掻き終わったかと思ったら今度は山桜だバッサリと、やる気を失ったかのように25年来の異常な天候掻いているそばから頭に降り落ちる
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SUPPER 2019 夏 DINNER
http://lavvronte.exblog.jp/29519387/
2019-07-13T10:47:00+09:00
2019-07-13T10:47:32+09:00
2019-07-13T10:47:32+09:00
lavvoronte
お店のようす
吐く息も白くなりそうなほどの天候のなかいつものみなさんに今日もお出かけいただきます
タマテバコ!?荷物を運んできたシェフの車からおろされた一体何が入っているのでしょう。
こちらは、
お客様がお持ち下さった古い楽譜中山晋平の楽譜に一曲ずつのイメージに合わせた竹久夢二の絵が表紙になっているとても貴重なもの。サパでお顔合わせになられるお客様同士の交流です。すてきです。
さて
はじまりますよ。
本日、一皿目は
とうもろこしのパンケーキ、ラタトゥイユ、温泉卵、生ハム、バジルと春菊のソース香ばしい香り漂うトロトロのパンケーキにラタトゥイユのやさしい酸味と生ハムの塩味が抜群温泉卵も加えるとぐっとコクが増します。
お鍋の中はブイヤーベースの準備です
皮目の見た目が鰤っぽかったマナガツオ
なかなかお目にかからない
関西では高級魚
こちらはソテーにしてからお鍋に入ります
クスクスと金目も入って
完成です。
お次は
メインの、大鹿村のシカ肉です。
オーブンに入れられたり、フライパンに乗せられたり、網の上で焼かれたりいろんな手法で丁寧にシカ肉と向き合うシェフ
きれいな断面~
付け合わせは丸いズッキーニにマッシュポテト、ヒョウタンみたいな形のスモークされたとろけるチーズにインゲンが乗りました
杏のソースをかけて仕上がります。
モクモクと煙が出てきそうな箱に入っていたのは、
バカラの小鉢
気品あふれてますさすが、箱入り娘
本日ご用意した飲み物たちすっきりとしてスルスル喉を通り過ごして行く白ワインや、赤3種類
箱入り娘のガラスの小鉢には、アーモンドのブランマンジェと杏のコンポート
器って、大事ですねブランマンジェの表情がいつもと違って見えます。こう言うことが伝えたくて「サパ!」をはじめましたとっても貴重な器をもってきてくれたシェフの労に感謝です。
そして、
本日のまかないは一皿目のメニュー!こんなパンケーキ食べた事ないとうもろこしはキメが細かく皮感を一切感じないなめらかさそしてムースのようにとろとろなのにカリッと香ばしい部分もあり、そこに沢山の野菜の香りが華やかに香るラタトゥイユそれを引き締める生ハムの塩味やさしく包み込む温泉卵。
こんな仕事止められない
次回は9月10日(火)です。ご一緒に楽しい時間を過ごしませんか。
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SUPPER 2019 夏 LUNCH
http://lavvronte.exblog.jp/29518163/
2019-07-12T14:51:00+09:00
2019-07-12T14:51:11+09:00
2019-07-12T14:51:11+09:00
lavvoronte
お店のようす
1993年以来の冷夏で迎える夏のサパ
本日のジュンプレゼンツドリンクは、ベリー三種にバジルで作ったシロップ、かジンジャーオレンジシロップをお好みのアレンジに仕上げます。
コンフィにされている鮎きれいですね
パチパチと音が聞こえてきそう羊のメンチカツ
まかないに鮎のコンフィとサラダを頂いた鮎は口に入れる前、鼻の下を通った時に既に美味しかった!そして、サラダとのマリアージュ。サラダに効かしているエシャロットとドレッシングの絶妙さ思い出すと口の中がよだれで溢れる。
いまやサパでも定番テッパン自家製プリン
今日は如何にこのプリンを作るのが神経をすり減らすのかを聞いた。ヒビが入ったり、スがいったり、湯煎のバットがアルミかステンレスかで火の通り方が違う、細かくは忘れたが、そんなに気をつかうのか!と目を見張った。
最近はすっかり「サパの日は雨」が定着している雨の日はお出かけも出来ないでしょうから美味しいものでも食べてのんびりおしゃべりを楽しみにサパ!へでもお出かけ下さい。
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あなどるなかれ
http://lavvronte.exblog.jp/29508097/
2019-07-06T10:19:00+09:00
2019-07-06T10:27:05+09:00
2019-07-06T10:25:44+09:00
lavvoronte
軽井沢のようす
極暖のヒートテックを上下に着て
上にはウールのタートルネックを来ている
7月上旬の今日の軽井沢
これでいたって例年通り
さすが標高1000m
都心から一時間に移動時間は短縮出来ても
山は山
あなどるなかれ梅雨の軽井沢
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「THE」軽井沢
http://lavvronte.exblog.jp/29505286/
2019-07-04T14:12:00+09:00
2019-07-04T14:12:39+09:00
2019-07-04T14:12:17+09:00
lavvoronte
軽井沢のようす
ハウスオブ軽井沢にてランチ
歴史ある静かな別荘地に佇む隠れ家レストラン長年手をかけ愛情を掛けられ守られた緑の空間は正に「THE」な軽井沢緑に囲まれ慣れている地元人をも魅了します
【鯵のエスカベッシュ】望月産の紫玉ねぎとコリアンダーシードのアクセント。角がないのに確実に効いている穏やかながら絶妙の酸味。これはフランス産のフランボワーズビネガーのお陰だそう。
【ジャガイモのポタージュ】お、なんだ?と思った正体は夏蜜柑蒸し暑いこの時期にもこれを合わせる事で重たくなりがちなジャガイモのポタージュを爽やかに仕上げている
【牛のステーキ】お昼から、贅沢にも!こちらのソースに使っているマスタードも拘り物ランチでも食べやすく味の組み立てが計算されつくしている
【デザート】看板の自家製プリン大きめのポーションは心おきなく心残りなくこの味を堪能できるサイズ
これで2700円(税込)
これからの時期は、こちらのお庭の百合が実に見事です。
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家捜し
http://lavvronte.exblog.jp/29484079/
2019-06-21T16:04:00+09:00
2019-06-21T16:04:06+09:00
2019-06-21T16:04:06+09:00
lavvoronte
ぶつぶつ・・・
店に厨房を設けて早10年水道が無い頃は雑巾を絞るにもいちいち外の水道まで行っていた。今は立派になったこと。
毎年お店をopenさせる時今年はどんな配置にしようかなと頭をひねる。数年前より、カウンター席を設けたしかし肝心のカウンターが座るには高すぎて失礼な席だな、とずっと懸念材料だった。
今年、重い腰を持ち上げてカウンターを自作した。
祖父が戦地から引き揚げ軽井沢へ赴任して以来70年余り同じ場所にずっと住み続けているがこんな材料無いかな、と家捜しするとなんとか代用できるものが掘り出されるこのカウンターに使った板もその一つその代わり丁寧にペーパー掛けをしてなんとか使えるまでには手をかけたしかし、それなりの出来上がりには大満足だ。
しかもちゃんと荷物をかけるフックも付けたのだ上出来上出来。
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体験談
http://lavvronte.exblog.jp/29482409/
2019-06-20T16:10:00+09:00
2019-06-20T16:10:48+09:00
2019-06-20T16:10:48+09:00
lavvoronte
軽井沢のようす
思いの外晴れ間が長引いてくれているお陰でお店の前を散歩する方もちらほらこの春から高崎へ赴任になったという通りがかりのお客様高崎は暑過ぎて休みのたびに毎週軽井沢まで昇ってくるという地元はさぞ涼しい所なのかと尋ねると茨木の海岸沿いだという茨木の海岸沿いといえば津波の被害があったのではと尋ねると2m位の津波だったが、避難した高台から眺めていたが実際には2~3倍位の高さに見えたというこういう体感は体験した方からしか伺えない
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