たとえば空気には見えない粒子が浮遊していて
夏はそれが膨らんで、体積が「89」だとすると
それは冬へ向けて「1」へと収縮していくとする
だから、夏は外へ出ると押しつけられるように暑く
ちょっと肌寒いくらいの爽やかな秋の朝は
スカスカしてスースーして身体が軽くなったような気すらする
そして真冬は吸われるように冷気に纏わりつかれ
貼り付いた冷気は暖かい部屋へはいっても
なかなか落ちない
「おおぉぉ、来たかぁぁ」
朝、洗濯を干そう外へ出て
シワシワ~っと沁みこんできた冷気を
あぁ、これだこれだ懐かしい
と思いながら、ただの”肌寒い”ではない感覚の
その理由を探ってみた