森の中のちいさなお店 すてきな”ギフト”みつかります


by lavvoronte

カテゴリ:ぶつぶつ・・・( 89 )

容積

数輪の辛夷が咲いているのに気が付いた日
4月だというのに初夏のような暑さの日
コンサートがあった。

坂本龍一のピアノ独奏。
古いオペラハウスを思わせるような
赤と闇の印象的なコンサートホール
ギュッと吸い上げられそうに高い天井
私達の席は最上階4階、バルコニーと呼ばれるような場所だった。
席から見下ろすと
深い深い海底を覗き込んでいる感覚そのものだった。

彼の奏でる
鉄筋の細さ位の僅かな着地点しか無いような、
独特の不安定な和音
なぜか懐かしさを誘うメロディー

音階を知り尽くした人が生み出す音は
まるで、言葉だった。
毎日のように出来上がる曲は日記なのだろう。

中学の時に買ったCDを、いまだに聞いている。
あの時から彼の果てを指す半径はずいぶんと広がったはず。
蓄積された経験の故に、マイスターの域に達した表現する技、
その行動も、広く大きくなったであろう。

彼から見た地球と、私の知っている地球では
その大きさが桁違いに違うのではないか。
’それぞれの容積率’

アンニュイな音を体内に共鳴させながら
暗い洞穴のような箱の中で
そんなことをずっと考えていた。
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by lavvoronte | 2009-04-11 22:15 | ぶつぶつ・・・

ある春の風景

朝、
音を立てていた雨が上がる
猫のような毛を蓄えた辛夷の蕾が光を集め、銀色になる
紅葉の若枝にイルミネーションのような大きな雫が残る

外に出る
深部まで凍った地面が溶け
足元で味噌のようにぐにょぐにょ動く
定まることを失った地面

目線を上げる
黄砂や花粉にまみれた昨日とは違い
空気の青さが目に映るほどに
同じ景色がつややかになる

忍び寄る春
迫り来る春

音を立てて雪が溶ける
音を立てて冬が過ぎる
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by lavvoronte | 2009-03-20 18:57 | ぶつぶつ・・・

移り行く速度

11月のある日
 まだ、秋の後始末も終えないうちに
 予報通りに降り出した雨が、この時期には
 珍しい大雪となった。

 水分を含み過ぎ、かろうじて固体でいる雪は
 葉を落としきっていない細枝にぺったりと貼り付く。
 粘り気のある雪は容赦なく降り積もり
 大きく垂れ下げられた細枝は、
 無常に地面にばら撒かれる。
 

 翌朝、
 昨日までの営みは一気に掻き消され
 景色は一変した。


2月のある日
 いつもなら
 頑なに閉ざしたままの窓なのに
 朝、それを全開にして
 部屋の空気ごと季節の入れ替えをした。

 鳥のさえずりに、空気の緩みに、芝の青みに
 春が訪れていることを
 認めざるを得ない。



 勇み足に始まった冬は
 その終わりも駆け足に
 土煙だけを残して終わってしまった。
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by lavvoronte | 2009-02-17 23:01 | ぶつぶつ・・・

満点の満天

夜、ふっと外に出たら
久しぶりに、星がたくさん出ていた。
星座を記すいつもの顔ぶれが目立たないほどに
たくさんチカチカしていた。


用事があって、菅平へいってきた。
お店を閉めてから出発したので、
菅平へ着いた頃は、真っ暗だった。
峠道をのぼり、くねくね進むと 開けた畑にでる。

う わ ~ ~
360度 空!
この間感動した星空の3割り増しの星たち

菅平の空って、こんなにすごいのか
この感動を、地元の人に伝えると
「こんなの、まだまだ」


「・・・・。」


上を見たらきりが無い。
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by lavvoronte | 2008-11-01 14:10 | ぶつぶつ・・・

原風景

これぞ、正しい日本。
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稲を刈り終えた田んぼから望む
故郷の浅間
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by lavvoronte | 2008-10-31 15:53 | ぶつぶつ・・・

月の顔色

不覚にも、
目の前の夕焼けに気を取られ
背後に浮かぶ月の美しさを知らずにいた。

振り返ったときのその衝撃・・・・
サイズを間違えて、大きく広がりすぎていて
チビクロサンボのパンケーキのように蜂蜜色に輝いて

私のこのバクバクした心臓をよそに
月はのんきな顔をして、ポッカリと浮いていた。
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by lavvoronte | 2008-10-19 10:48 | ぶつぶつ・・・

そっか

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今日は、
秋分の日かぁぁぁ・・・
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by lavvoronte | 2008-09-23 16:24 | ぶつぶつ・・・

雨上がり

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雨の降っていない朝は、七日ぶりだった。
洗濯できるかな?
そう思ったが、長く雨振りを引きずった空はなかなか調子が戻らない。

そんな日和なのに、
私の鼻は過剰に花粉に反応している・・・・
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by lavvoronte | 2008-08-27 16:31 | ぶつぶつ・・・

川中島

飲み物を飲みながら、休憩できるようにしたいとジュースの販売をはじめてみた。
せっかくなので、信州に関係したジュースを置いている。
そのひとつに品種を限定して絞っているジュースがある。
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これは、「川中島白桃」
長野市川中島で誕生した国内でも有名な代表品種。

すっきりした甘味の中に豊かな香りとコクが絞り込まれている。
お薦めの一品です。



長野にいる親戚からももが送られてきた。
皮を剥くときに、ちょっと固めかな?と思ったが
味は濃くて甘かった。
いつも送っていただくこの桃にはハズレがない。
もしかして?と送り状を見ると
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川中島だった。

「私の名前は川中島白桃です。
生まれも育ちも信州川中島で川中島白鳳と姉妹です。
春の陽気は穏やかで開花も受精も順調でした。
遅霜はなく、じめじめせず短い梅雨でした。
七月が猛暑で少々暑すぎましたが無事なりました。
峰成り選りすぐりをお届けします。
ちょっぴり冷やしてお召し上がりください。

平成二十年 残暑
           育ての親 桃園島田 」

と書かれた身上書が同封されていた。


川中島白桃  だ!
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親に会ったように、他人の気がしなかった。
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by lavvoronte | 2008-08-27 16:25 | ぶつぶつ・・・

思いで話

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うちの裏手には ぼち がある。
私が小学生くらいの頃までは、周りは土手で区切られ、
そこには季節折々の野花が咲き、
濃霧の日には、ゲゲゲの鬼太郎にでてくるような
うらぶれた、墓地らしい い~い雰囲気を醸し出していた。

私は、その墓地が大好きで
蝶々を採ったり、かくれんぼをしたり
墓地には夫々、「門」と「塀」があるので
「ごめんください、」
「いらっしゃいませ、」
と、ままごとをしたり
私にとっては、成長とともにある身近な墓地だ。

その、たくさんの闇や茂みやお伽噺を包蔵していたぼちは
今では重箱の隅をつつくかのように
隙間なく整頓され区画され
建て込んだ都会の住宅地のようになってしまった。

が、いまでも時々散策し、懐かしい楽しい記憶がのこる墓地や、
数本になってしまった大きな古い木を訪ね
幼少期の記憶を確かめている。
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by lavvoronte | 2008-08-23 16:10 | ぶつぶつ・・・