森の中のちいさなお店 すてきな”ギフト”みつかります


by lavvoronte

秋の残り香

連休ど真ん中の今日、
心配した台風の直撃はその進路反れ、空は青く澄み渡った。
夕刻に見た白い雲は、自身をキャンバスに仕立て今日の太陽の終焉を全身で受け取り、その生命力をピンク色の光へと写し取り強烈に反射していた。

しかし、台風のしっぽは余った余力を使い果たすかのように姿を強風に変え、すっかり日が落ちきった今でさえ、その猛威を大いに奮いまくっている。
お陰で空気の温度は激しく奪われ冷たく肌に突き刺さり、その存在感が大きくこの身に圧し掛かる。
お陰で、ひっそりと佇むはずであった夜空の雲さえも、異様なほどに明るさを持たされた月の灯りで、まるで手に取ったかのようにありありとその姿を立体的に露に知らしめられている。
10月初頭にしては、冷たく冷えっきったこの空気。
既に志賀の山では、初雪も観測されている。
大気は冬の訪れを告げている。

しかし下界の私たちは、まだまだ秋を味わい尽くしていない。
これからが本番だと考えている。

もしかすると私たちのそんな姿は、神の目には熾き火のように繊細にいき絶え絶えとなっている秋のその残り香を必死で追い求めているように写るのかもしれない。
[PR]
by lavvoronte | 2006-10-08 22:34 | 軽井沢のようす