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by lavvoronte

<森章子>   緑陰展も半ばを過ぎ

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今日で8月が終わりました。
一足早く秋を迎えた軽井沢は、見上げる空も一段高くなり、夜になると虫の音が心地よく、それに耳を傾ければ時間はゆっくりと流ていきます。
果物の宝庫の信州では、これからいろんな種類の甘い香りに包まれます。

今回の緑陰展に出品してくださっている、陶芸家の森章子さんの作品は、そんな信州ならではの果物が主役になっています。
森さんは作品を作るとき、まず「色」を活かすことを念頭に置きますが、果物が主役になっているというのは、その色を出すのに果物が使われているからです。
たとえば上の楕円の深鉢は、ブドウの木の灰で少し渋みのあるさわやかな緑の色を出しています。
他には、「小布施の和菓子屋さんからもらってくる栗の鬼皮」
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「近くの農園で剪定されたりんごの枝」
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「その辺の雑木」
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(栗の豆皿は、栗だけに栗の灰釉です。)いづれも、その灰を釉薬にして色を作り出します。
では、どのように灰が釉薬になるのでしょう。

冬の間、暖を取るためなど薪が焚かれますが、その時に、りんごの枝や栗の鬼皮などを薪にします。そして出てきた灰を水に浸し、その水を何度も何度も替えることで灰汁抜きをしていくと、最後にはとろっとしたものが沈殿します。それが「釉薬」になるのです。
無駄がないですね。
暖を取るための薪としてとか、灰がゴミにならないとか、その工程に人間らしい営みを感じます。

そうして出来上がる作品には生命力が宿り、メッセージが発っせられるのを感じます。
それを手にしたり眺めたりする度に、「丁寧に生きること」「じっくりと生活すること」を、思い起こさせてもらえるでしょう・・・
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by lavvoronte | 2006-08-31 21:50 | 陶器もの