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by lavvoronte

幸せの権利

去年、ある素敵な別荘へお届け物をしたことがあった。
私は建築が大好きで、私の思考構造の礎は建築学的であると思っている。

お届けに上がった別荘は、床がやさしいグレーの石張りで、その床は段差のないまま外まで延びて、テラスとなっている。そして、傾斜地へ張出しているそのテラスには、目線をさえぎる手すりがない。全てが大人な仕上がりだった。私は豪く衝撃を受けて帰ってきて、その後しばらくは放心状態だった。

そのお客様から、今朝「今日の午後伺います」とご丁寧にお電話を頂戴した。
一年ぶりの再会となるためとても楽しみで、今日は、お店の裏まで掃除をがんばってしまった。
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いざ再会。
髪を少し短くされて、その方は現われた。
手には高原によく似合う籠を下げ、その中から秋の香りのする野花が顔をのぞかせていた。
なんて素敵なライフスタイルなんだろう。
そして挨拶もそこそこに、その花束を、なんと私に差し出された。
なんて、心にゆとりのある優雅な方なんでしょう。
去年、そのお住まいに衝撃を受けたが、今年はその方自身に衝撃を受けた。

日常って、
無感動にやり過ごした時間と、立ち止まりわずかなことにさえ自分から感動を見出していく時間と、数学的に見たら同じ分量だ。
ただの日常にするか、愛おしい日常にするか、それを選ぶ権利は私にある。
なんて幸せなことなんだろう。
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by lavvoronte | 2006-08-29 21:59 | 軽井沢のようす