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by lavvoronte

<武井順一>  武井順一作品を求めて、

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木工の武井順一さんのスプーンたち。

先日、武井さんと鍛金の寺山さんの二人展が、
長野県佐久市望月の多津衛民藝館で開催された。
初めて訪れる多津衛民藝館は、噂に聞いてはいたけれど、
ご多分に漏れず本当に辺鄙なところにあった。

出かける際、天気予報で午後から局地的な豪雨の恐れあり、
気を付けてお出かけ下さい。と言っていた。
確かに、往路半分ほど過ぎたあたりで雷が鳴り出した。が、
車は絶縁体だから車中にいれば安心。とその時は思っていた。
しかし、次第に雨の粒が大きくなり、道路の雨量も量が増し、
だんだんに軽自動車の細いタイヤが頼りなくなりだした。
追い打ちをかけるように、ワイパーまでも頼りなくなってくる。
押し返すような雨の強さ、初めての場所。
どこまで押し進んでいいのだろう、と不安を押し返しながら進んでいたら
進みすぎていた。道を伺ったコンビニの方がとても温かくて骨身に染みた。
やっと、軌道を修正して目処がついたころ、
最後にもう一度、坂道、急カーブ、極細幅員。
すごいところに建てるものだ。

普段多津衛民藝館は、小林多津衛さんという望月出身の方の
民芸品のコレクションを展示している。
多津江さんは明治29年生まれ。104歳で生涯を閉じた。
教師を長く務め、その間に柳宗悦さんの民芸運動に深く感化される。
今回は企画展。
寺山さんの打ち出しの銅の器、武井さんの木工作品の数々。
民藝館の古民家の醸し出す重厚感と二人の作品が良く合っていた。

お二人の作品を堪能しているうちに、来たときに抱えていた小さな疲弊は癒えていた。
車に乗り来た道を返すと180度向きの変わった景色は全く違うものだった。
そして私の感想も、「辺鄙なところ」から「選りすぐられた場所」へと変わっていた。
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by lavvoronte | 2014-06-27 13:13 | 木のもの