森の中のちいさなお店 すてきな”ギフト”みつかります


by lavvoronte

遊泳

ゴンザレス三上さんとはゴンチチのゴンの方。彼は
演奏が上手くいくと気持ちよくなってしまい頭の中では老後の生活に思いが及んでしまうらしい
私は演奏に心地よく細胞までが引き込まれると頭の中では文章が浮かびだす
今回浮かんだ文章というのが次のものだった

                   *

「泣く」という同じ行為でも
それに至るまでには違う現象があるということが明晰になった一日だった

お店のお客様に放送作家の海老原靖芳さんという方がいらっしゃる
彼はとんねるずの番組を手がけるなど人を楽しませることが性分で
その性分ゆえ、たとえ初対面の人であってもその人を緊張へと至らせる隙を与えない
その彼が久しぶりにお店を訪ねてくださった
愛嬌のある笑顔と共に
優に一年が経っていた

なんでも、越冬を兼ねてしばらくぶりに故郷佐世保へ帰っていたのだという
そしてそこで同級生等と交わるうちにあるイベントが立ち上がっていった
そのイベントとは「佐世保かっちぇて落語会」
その会では地元の子供たちからプロまでが同じ高座に上がった
その話をまるで夏休みの宿題を誇らしげに報告する子供のように
そしてどれほど故郷を愛しているかという想いがその笑顔に輝いていた

イベントを実行したら知らないところでいろんな人がイベントのことを取り上げてくれていて、
とその一部を教えてくれた。それが 「これ
読んでみた。
―――最後に。会場も、後方にパイプ椅子を出すほど満員の入りで、お前がそんな必要ないだろが、と言われそうだけど、まずはホッとひと安心だったわけです。そんな大満足、大感激の、第一回『佐世保かっちぇて落語会』。開催までこぎつけるには、大変な苦労があったろう海老原氏には、もちろん面識などないとはゆえ、イチ落語ファン、イチ佐世保市民として、終ぞ面と向かってお礼を言えなかった。素晴らしい落語会を開いて頂いたこと、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとう。

人も落語も、サイコー!そう思える、夢のようなひと時でした。―――

なんと冥利に尽きることか・・・
この彼に伝えてあげたい
ちゃんとご本人にその想いが届いていることを

素敵な両想いだ、鼻につんと刺激が走り目がカーーッと熱くなった。



一方、
チリの落盤現場から救出の映像が中継されていた
死の淵から生還した愛する家族
その再会

喉の奥がグゥッと締め付けられ熱を持ったように痛かった。

これだ

「泣く」という現象に至るまでにも違う課程があったのだ
もちろん今までにも体験はしていたが、間を置かずして2種類を体験してみると
知っていたはずのことが明晰になった

また一つ、人生の旨味を知った気分だった。

                 *

今回は真っ赤なギターがお揃いだった
それが映える黒いスーツ
漫談のようなトークは相変わらず
そっとはじかれた儚げな音だった前回に比べ
今回はスピーカーから発する音で四方から包囲する作戦だったようだ
紅葉したもみじと同じ赤のギター
アンコールは前回と同じ「放課後の音楽室」

してやられた

同じ曲なのにタンゴのように情熱的だった
一時間ほどのゴンチチの世界への遊泳が終了する頃
私の作文も無事、着地した
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by lavvoronte | 2010-10-14 12:58 | いってきました。