森の中のちいさなお店 すてきな”ギフト”みつかります


by lavvoronte

ある春の風景

朝、
音を立てていた雨が上がる
猫のような毛を蓄えた辛夷の蕾が光を集め、銀色になる
紅葉の若枝にイルミネーションのような大きな雫が残る

外に出る
深部まで凍った地面が溶け
足元で味噌のようにぐにょぐにょ動く
定まることを失った地面

目線を上げる
黄砂や花粉にまみれた昨日とは違い
空気の青さが目に映るほどに
同じ景色がつややかになる

忍び寄る春
迫り来る春

音を立てて雪が溶ける
音を立てて冬が過ぎる
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by lavvoronte | 2009-03-20 18:57 | ぶつぶつ・・・